こんにちは!仕事と育児の両立とキャリアの充実を目指す札幌の働くママMog!真紀子です!
昨日は札幌市男女共同参画センター主催の講演会
“女性が活躍しやすい街”の実現に向けて、いまここからできること~合言葉はHi-five
に参加しましたので、心に残ったことをレポートします。
エネルギッシュでユーモアのある語り口調の林市長が冒頭で「今日は71歳10ヶ月にして初めて自己肯定感を持てた、という話をします」とおっしゃって、どよめきと笑いが入りまじった反応が会場を包みました。
超有名企業のトップを歴任され市長にもおなりになった方が、「自己肯定感」をテーマにお話をされる??しかも71歳で??親近感のあるキーワードが市長の口から出てきたことに少々の困惑もありつつ期待ふくらむスタートでした。
林市長が学校を卒業して初めてお勤めになった会社でのお話から、市長になるまでのキャリアストーリー、その中で感じたこと、大切にしてきたことをお聴きしました。
ジェンダーの不平等、男女の格差が今よりももっともっと明確だった時代、当時異例だった女性の営業職というお仕事で女性らしさを武器に男性社会を生き抜いてこられたという林市長。
営業という仕事を通じて、人と人とのつながりや共感やマナーの大切さを学び、一期一会を大事に出会ったどんな方も大切にする、人は愛しあう生き物である、ということをモットーに仕事を続け、現在に至るのだそうです。
そこからBMWやフォルクスワーゲン、ダイエー、日産自動車など数々の大企業の経営に携わり、横浜市の市長にまでなられた方がどうして今ようやく自己肯定感をお持ちになれた、とおっしゃったのか。
それは常に男性目線の社会の中で叩かれ続けたことで、自分の大切にしてきたものが本当に正しかったのか、信じることができなかったからだとおっしゃっていました。
きっと今の格差とは比べ物にならないくらい、女性が活躍しづらい時代だったのでしょうが、それでも結果を出し続けてこられた林市長は、レジリエンスがとてつもなく強い方なんだな、と感じました。
私もこの5年くらいでだいぶ痛い思いをしたので、もう出ることも杭になることすらもやめてしまいたいと思っていましたが、自分の打たれ弱さを痛感しました。
横浜市の待機児童「ゼロ」はとてもインパクトのある結果でしたね。
私も2011年まで当時待機児童が日本一多い横浜市港北区に住んでいましたので、特に興味深い話題でした。
長女を出産し横浜で育てることも検討はしたものの、認可外でも待機になると聞き、横浜市の待機児童問題は我が家の札幌移住の背中を押した理由の1つでもありました。
その後ほどなく「横浜市待機児童ゼロ」となったのですが、それを実現できたのは、徹底的に「ゼロ」という数字にこだわったこと、そして人とのつながりを大切にするコミュニケーションスタイルを貫いてこられたからだそうです。
企業経営において明確な数値目標を立て、そこにコミットしていくことはごくごく当たり前のことですが、そんな常識が非常識だった組織にとってはカルチャーショックだったかもしれませんね。きっと大きな反発や不協和が起こったのだろうと思いますが、林市長だからこそ、そんな職員の方とも心からふれあい、愛を持って語り、巻き込んでいかれたのだろうなと想像しました。
講演会の最後にいただいたメッセージもとても温かいものでした。
・一人で悩まないで先輩やメンターに相談をしよう
・サポートの機会や相談の機会を活用しよう
・情報を手に入れるためのネットワークを作ろう
・あれこれ考えずまずやってみよう
雲の上の上の上の方にいらっしゃる方と思っていた林市長でしたが、今まさに渦中にいる私たちにも親身に寄り添ってくださる愛情深い方だなと感じ、もっともっとお話をお聴きしたいと思いました。
林文子市長、ありがとうございました!